Cristallina Architecte | クリスタリーナアーキテクツ

Architecture with European inspiration & Japanese sensibility

- Design Journal

17世紀のフランスにタイムトリップ

15/07/2013

毎日暑い日が続きますね。
そんな時ほど、お部屋にレモン色の涼しげな花を飾ったりするとビタミンをもらった気分になります。

今回は、インテリアのお話です。
突然ですが、17世紀のフランスの世界へタイムワープします!
vaux le vicomte

建築家ルイ・ル・ヴォー、画家・装飾家のルブラン、造園家ルノートル(ヴェルサイユ宮の庭園の設計者)によって1661年に完成したヴォー=ル=ヴィコントというお城がパリの東の郊外にあります。
上の写真は、そのルイ15世のお部屋です。 大きな花柄といい、結構なインパクトがあったことを憶えています。
今の時代に置き換えて想像してみると、ベッドルームに暖炉があったりしたら、(当時は暖をとる必需品でしたが)何て贅沢な空間でしょうか。
花柄の好みは別にするとして、文字通り、クロス、布貼りとなっています。日本では壁クロスというと、ビニール紙製ですね。
ヨーロッパでは昔のお城はもちろんですが、今でも星がいくつかついているヨーロッパのホテルなどで上等な織物を貼っているところを見かけます。
壁を押してみると、下地にクッション材がはいっているのでフワフワしています。
緞子貼りとか、布団貼りと呼びますが、日本でもリッチな演出をしたい商業施設などで、壁の一部に施しています。
住宅でもお部屋のベッドのヘッドボード側に施して、優雅な気分に浸ってみるのもよいですね・・・。
まぁ、それにしても、とにかく、お部屋の天井の高いこと! ベッドに天蓋がついているのは、寒さよけもあるかもしれません。
そして、家具やミラー枠の木彫部分の曲線が美しいのですが、そこに上品な色のゴールドが全部ではなくポイントで入っていて、華やいでいます。
ゴールドもピッカピカでなくちょっと褪せた感じでハケ跡が感じられるくらいがいいですね。
こうした要素をところどころ、モダンなお部屋に組み入れると、ロマンチックな雰囲気を醸し出してくれ、なかなか素敵になるのではないでしょうか。

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